今でもまだ歯槽膿漏という名称がCMなどで使われていますが現在は歯周病という
総称になっています。歯槽膿漏とは重度の歯周病を指す状態のようです。
上記のレントゲン写真は重度の歯周病の方のレントゲンです。歯の周囲の骨(歯槽骨)は吸収し多くの
歯が欠損しており噛み合うところがなくなってしまっています。
年をとったから歯槽膿漏で歯が無くなると思っている患者さんが時々おりますが
ちゃんと歯磨きを行い歯医者での定期検診を受け予防処置を受けていれば年齢に
かかわらず多くの方はしっかりとした歯の状態を維持できております。
稀にどうせ歯槽膿漏で抜けるのだから全部抜いてしまって総入れ歯にしてくれと
言う方もいらっしゃいますがご自分の歯で噛めることが一番です。
もちろん正しいケアの仕方などが大事ではありますが80歳を超えても歯がほとんど
残存していてしっかりと噛めている方もおります。
同じ年齢で比べると歯がしっかりと残存している方のほうが元気な方が多く足元が
しっかりとして歩けている方が多い感じはしますね。
上記のレントゲン写真は80代の方のものです。
若干歯の周囲の骨(歯槽骨)は吸収しておりますが歯は全て残存しております。
まさに8020以上の状態で健康に過ごしていらっしゃいます。
ご自分の歯で食事をしっかり噛んで食べることで脳が刺激され認知症の予防にも
効果があると言われています。
ご自身の歯に限らずしっかりと合った義歯(入れ歯)で噛むことにより食事も嚙み砕く
ことができ誤嚥性肺炎を回避することができたりもします。
なので定期的な歯科医院での歯の状態のチェックやクリーニングおよび義歯(入れ歯)
の調整は非常に大切です。