よくあるご質問

2026.06.28更新

「最近、歯ぐきから血が出るな……」
「健康診断で血糖値が高めって言われたけれど、お口のケアも関係あるの?」

一見、お口のトラブルである「歯周病」と、生活習慣病である「糖尿病」。

まったく別の病気のように思えますが、実は「切っても切れない深い関係」があることが

近年の研究で明らかになっています。

今回は、この2つの病気がどのように影響し合っているのか、そのメカニズムと今日からで

きる対策をわかりやすく解説します。


結論から言うと、歯周病と糖尿病には非常に深い関係があります。

片方が悪化するともう片方も悪化するという、いわば「負のループ(悪循環)」の関係にあります。

現在、歯周病は糖尿病の「第6の合併症」とも言われており、医科と歯科が連携して

治療にあたるケースが増えています。

ちなみに糖尿病の6大合併症とは

1 糖尿病性神経障害

2 糖尿病網膜症

3 糖尿病性腎症

4 虚血性心疾患

5 脳血管障害

6 歯周病

 

なぜ関係があるの?「負のループ」のメカニズム

お互いに悪影響を及ぼし合う理由は、主に「細菌への抵抗力」と「体内の炎症」

が関係しています。

 

1. 糖尿病があると、歯周病が悪化しやすい理由

免疫力の低下: 高血糖状態が続くと、細菌と戦う白血球の機能が低下し、歯周病菌に

感染しやすくなります。

組織の修復力が落ちる: 糖尿病によって血管がダメージを受けると、歯ぐきに十分な

栄養や酸素が届かなくなり、歯周病の進行が早まって治りにくくなります。

 

2. 歯周病があると、糖尿病が悪化しやすい理由

インスリンの働きを邪魔する: 歯周病が進行すると、歯ぐきの血管から

「炎症物質(サイトカイン)」が血液中に入り込み、全身を巡ります。

この物質が、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを阻害(インスリン抵抗性)

してしまうため、血糖値のコントロールが難しくなります。

 

歯科医院できちんと歯周病の治療を行うと、糖尿病の指標である「HbA1c」の数値が改善する

可能性があることも、多くの研究で分かっています。

 

あなたは大丈夫?お口の危険度チェック


歯周病は初期段階では痛みがほとんどありません。以下の症状に心当たりがないかチェックしてみましょう。

[ ] 歯磨きのときに歯ぐきから出血する

[ ] 朝起きたとき、お口の中がネバネバする

[ ] 歯ぐきが赤く腫れている、または下がって歯が長く見える

[ ] 家族や周りから口臭を指摘された

[ ] 以前より歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい

 

複数当てはまる場合は、気づかないうちに歯周病が進行している可能性があります。

 

悪循環を断ち切るために!今日からできる3つの対策

糖尿病のケアにとっても、お口の健康を守ることは非常に重要です。以下の対策を習慣に

していきましょう。

丁寧なセルフケア(毎日の歯磨き+α)

歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラーク(歯垢)は6割程度しか落とせません。

デンタルフロスや歯間ブラシを必ずセットで使いましょう。

定期的な歯科検診(3〜4ヶ月に1回)

歯石などの頑固な汚れ(バイオフィルム)は、お家の歯磨きだけでは落とせません。

歯科医院でのプロによるクリーニングが不可欠です。

受診時は「糖尿病」であることを伝える

糖尿病をお持ちの方や血糖値が高めの方は、必ず歯科医師にその旨を伝えてください

 

歯周病と糖尿病は、どちらか一方だけをケアするのではなく、両方を同時にケアしていくことが

健康長寿の秘訣です。

お口の中を清潔に保つことは、全身の健康を守る第一歩。最近歯医者さんに行っていないな

という方は、ぜひこの機会に定期検診の予約をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

投稿者: 医療法人誠志会 赤嶺歯科クリニック