通常のスポーツマウスガードは、現在の歯並びにぴったり合わせて精密に作製します。
しかし、矯正治療中は常に歯が動いているため、以下の問題が生じます。
せっかくぴったり作っても数週間〜数ヶ月で歯が動きはまらなくなってしまいます。
患者様の矯正方法(ワイヤー矯正か、マウスピース矯正か)や、求められる保護レベルに
応じて、主に2つのアプローチがあります。
① 既製品・市販の簡易マウスガード(ワイヤー矯正向け)
お湯で温めて変形させる市販のタイプや、矯正用に内側が広く作られた既製品を使用する方法です。
メリット: 歯が動いて合わなくなっても、お湯に入れ直せば何度でも再調整(リフィット)
が可能です。コストも抑えられます。
デメリット: オーダーメイド品に比べると、どうしてもフィット感や保護性能、
話しやすさは劣ります。
② 歯科医院でのオーダーメイド作製(コンタクトスポーツ向け)
ラグビーやアメリカンフットボール、格闘技など、強い衝撃を受けるスポーツの場合、安全性の
高い歯科医院での作製が推奨されます。
メリット: 矯正装置(ブラケット)がある部分に「リリーフ(あらかじめ隙間や遊びを作る処置)」
を施し、歯が動くスペースを確保しながら作製できます。
粘膜の保護や脳震盪(のうしんとう)予防において高い効果を発揮します。
デメリット: 歯の移動量(ステップ)が大きい時期は、数ヶ月ごとに作り直す(使い捨てにする)
必要があり、費用がかさみます。
※マウスピース型矯正(インビザライン等)の場合
プレー中のみ矯正用マウスピースを外し、スポーツ用のマウスガードに付け替えるのが一般的です。
矯正中にマウスガードを作る際の重要な注意点
自己判断で市販のマウスガードを強く噛み締めて作ってしまうと、矯正装置が外れたり
ワイヤーが変形してトラブルの原因になります。作製を希望される際は、必ず事前に
主治医へご相談ください。


























