最近ジュニアのスポーツマウスガード作製希望の患者さんが多くなってきています。
スポーツマウスガードはコンタクトスポーツでの顎口腔領域のスポーツ外傷から
守るため必要です。
しかし適合の悪いスポーツマウスガードを使用することは、パフォーマンスが低下
してしまったり、外傷予防効果が低下してしまうことがあり注意が必要です。
この世代でカスタムメイドタイプのスポーツマウスガードを作製する際に注意すべき
ことはまだ顎の成長や混合歯列期で乳歯の生え変わり、永久歯の萌出など様々な口腔内
の変化があることです。
矯正装置を装着しているケースも同様に適切にワイヤーなどの装置を保護をしなければ
いけなく作製時注意が必要です。
①まず印象(歯型)を採り石膏模型を作製し動揺している乳歯や生えてきている途中の
永久歯をあらかじめ抜けたり動いていくことを想定しブロックアウトし、マウスガード
を作製していきます。
②咬み合わせも反対側の乳歯を含めた歯列に注意しながら調整をして完成です。
よって口腔内の変化がほとんどない大人に比べスポーツマウスガードセット後は
成長に合わせて数か月ごとに作製が必要となります。
① このケースだと動揺している乳歯及び萌出途中の永久歯部分をリリーフして作製しています。
② 対合している歯牙の接触にも注意して調整を行いマウスガードを仕上げます。
上唇小帯部はコンタクトした際の衝撃で損傷しやすいのでリリーフします。