歯科医師という仕事をしていると普段は虫歯の治療などが中心ですが
転倒やスポーツ等でお口のけがをされて来院される方が時々おります。
●一番多いのがお子さんが転んで受傷するケース。
(手をつかず顔から転んでしまうことが多いのでお口の周囲や歯牙の脱臼など
の怪我をしてしまいます)
●その次に多いのが酔っ払って転倒して受傷するケース。
(大体の方は酔っているので受傷時のことは詳しく覚えていないこと
が多く歯の破折や軟組織の裂傷などが多いですね)
先日いらっしゃった患者さんはお子さんでしたが日曜日に転んで
受傷して翌日に受診されました。
救急病院では当日にお顔の怪我の処置はしたようですがお口の中を見ると
上の前歯が内側に嵌入しており下の歯がほぼ脱臼しており嚙み合わせると
早期接触を起こし奥歯で咬めない状態でした。
しかし幸いなことにもう生え変わり前の根がかなり吸収された乳歯で
したので少量麻酔させてもらい整復はせず抜歯致しました。
予定より若干早く前歯がなくなってしまいましたがもう少しで大人の
歯が出てくると思います(^^;(初めての麻酔も頑張ってくれました)
これで咬めるようになり無事食事が採れるようになったようです^^
今回は幸い生え変わり前の乳歯だったのでなんとか大丈夫でしたが受傷
して歯が嵌入や脱臼をしたりした場合などは時間が経ちすぎると周囲に
血餅ができ元の位置に戻せなかったり歯の中へ供給されている血液が遮断
され神経が壊死したり根が早期に吸収を起こしてしまう恐れがあります。
なので受傷しておかしいと思ったら早めに歯科医院を受診してチェックや
処置を受けてください!
あと外傷で唇などを歯で噛んでしまった場合も調べてみると思っていたより
傷が深く歯で唇を貫通してしまったケースもたまに見られます。
放置しておくと傷が感染を起こす場合もありますのでこの場合も早めに
受診し処置を受けてくださいね。
今年は医院下に植えていますブーゲンビリアが綺麗に咲いております