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2026.03.03更新

少しずつ春の気配を感じる3月。

春キャベツや新玉ねぎなど、やわらかくて、みずみずしい春野菜が食卓に並び始める季節です。

こうした旬の食材を楽しむ中でも、私たちは食感やおいしさを当たり前に感じています。

では、それはいったいどのような仕組みで伝わっているのでしょうか。

 

噛んだときの「食感」はどこから伝わる?

 

温かいご飯のやわらかさ、うどんのコシ、揚げ物のサクサク感。

私たちは毎日の食事のなかで、無意識のうちにこうした「歯ごたえ」や「食感」を感じ取っています。

その繊細な感覚をキャッチしているのが「歯根膜(しこんまく)」という重要な組織です。

歯根膜は歯の根とその周りの骨の間にある厚さわずか0.3mmほどの薄い弾力のある膜で、

中には神経や血管が張り巡らされています。

歯根膜

 

噛んだときの力や硬さにとても敏感で、食べもののわずかな違いにも気づき、噛み方を自然に

調整することができます。

噛んだ瞬間の食感や弾力を感じ取り、食事を「おいしい」と感じられるのも、こうした歯根膜の

働きがあってこそなのです。

 

もし、歯根膜がなかったら?

 

歯根膜を失った場合、まず、噛みごたえや食感が伝わりにくくなり、食事のおいしさが

大きく損なわれてしまいます。

また、噛む力の微調整もできなくなるため、無意識のうちに強く噛みすぎてしまい、

歯や骨に大きな負担をかけてしまうこともあります。

さらに見逃せないのが脳への影響です。

私たちがよく噛んで食事をすると、歯根膜から脳に刺激が伝わり、脳の働きが活発になると

いわれています。

 

食べること

 

こうした刺激は、記憶力や判断力といった「認知機能」を保つうえでも重要だと考えられています。

つまり、歯根膜を失うということは食事の質だけでなく、全身の健康にまで影響を及ぼす危険性が

あるのです。

 

自分の歯に勝るものはナシ!

 

歯根膜は歯を抜いてしまうと一緒に失われてしまい、二度と元に戻ることはありません。

近年は失った歯を補う治療法が進歩していますが、どれほど精巧な人工の歯でも、歯根膜の

働きまでは再現できないのが実状です。

そのため「噛めてはいるけど、どこか違う」と感じることも少なくありません。

自分の歯で噛む感覚は何にも代えがたいものなのです。

だからこそ、今ある歯をできるだけ長く使い続けることが、食事を楽しみ、いきいきとした

毎日を送るための大切なポイントになります。

 

食事

 

これから先もおいしく食べ続けるためにも、大切な歯を守っていきましょう。

 

 

投稿者: y.akamine


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