先日急に義歯が外れなくなったと来院した患者さんがいました。
その患者さんはずっと部分義歯を使用しておりお口の中を見てみると
義歯(入れ歯)についている歯に掛ける金属製のバネ(クラスプ)が
舌に深く刺さっておりました。
↑ 義歯の歯の手前の金属がクラスプです ↑
無理に義歯を外しますと出血する恐れがありますので同部に麻酔を
しバネを外して消毒を行い出血部位を縫合し無事に出血は止まりました。
このようなことは珍しいような感じを受けますが実をいうと今まで
何回か遭遇したことがあります。
多いのがバネを掛けている歯が自然に抜けたのにそのままの状態
で部分義歯を使用しているケースです。
クラスプの先端は結構尖っておりフリーな状態になっていますので
外そうとしたときや義歯が動いたときなどに刺さってしまうようです。
もちろん歯が抜けていなくても外し方が悪かったり適合が悪い部分
入れ歯を使用している場合にも起こり得ます。
今回のように刺さってしまった場合ご自分で無理に外そうとすると
出血を起こす場合もありますので可能であれば歯科医院を受診し
外してもらったほうが良いかと思います。
適合の悪い義歯を使用していますとこのようなことが起こり得ますので
定期的に歯科医院を受診しチェックや調整を受けましょう!